膝関節が痛い方

膝関節も歩行などに大きく関わり、痛みがあると生活が大きく制限されてしまいます。
転ぶなどで膝を強く打った場合でも、しっかり治療しておかないとやがて外傷性関節炎になってしまうため、完治するまで粘り強く治療を継続する必要があります。
ある程度年齢を重ねると関節が痛むのは仕方のないことですが、特に膝関節の痛みを訴える方はたくさんいらっしゃいます。
できるだけ早い時期から膝のケアをすることで、膝関節痛の出る年齢を遅延させることができます。
例えば
・体重を増やさない
・下肢の筋力を落とさない、または筋力を増強する
・膝にあまり負担をかけない
などです。
膝に負担をかけないようにするには、無理に長時間正座をしない・しゃがまない、ぴょんぴょん跳ねない、階段をたくさん昇らない、といったことで体重についても減量が必要であれば、できるだけ早いうちに減量しておきましょう。
本章では膝関節痛と変形性膝関節症に分けて解説します。
膝関節痛
膝関節痛は、膝の痛みと動きが悪くなることです。
膝関節の痛みが2週間以上続くようであれば受診してみましょう。
膝関節痛は歩き始めが痛む、膝が安定しないという症状から始まり、膝を使っていない時も痛むようになっていきます。
痛みがあると動かさなくなるため、ますます可動域が小さくなり動かしにくくなることも。
そのため
・階段の昇り降りができない
・しゃがむ・正座ができない
・長時間歩けない
など日常生活にも支障を来すようになります。
変形性膝関節症
膝関節の痛みのほとんどは変形性膝関節症で、女性に多く男女比は1:4です。
原因は膝関節を覆う軟骨の老化が多く、軟骨がすり減るとやがて関節が変形し慢性的な炎症が起こります。
O脚やX脚、肥満や仕事で膝に負担がかかる場合も発症が早まることも。
日常生活ではストレッチや軽い運動で筋力の低下を予防することや、インソールに気を配る、膝を冷やさないのもおすすめです。
治療は
・ヒアルロン酸注射(軽度)
・運動療法(軽度)
・内服薬・外用薬(軽度)
・手術
などです。
片側の膝が痛くなったら早めのケアをご検討ください。
痛む足をかばうため、もう片側の膝にも痛みが出ることがあります。
O脚やX脚の方も早いうちに改善しておくと膝への負担が小さくなります。
膝関節のことなら何でもご相談ください。
痛みが改善された後の運動指導も行っております。